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2026年10月2日

バランス研究所: 数値を1つ変える前に数千試合

BALANCE記事 #3
River Valley、夕暮れの赤い城への攻城戦
River Valley、夕暮れの赤い城への攻城戦

戦略ゲームの良し悪しはバランスで決まりますが、感覚だけで判断すると、バランスは簡単に間違えます。そこで研究所を作りました。シミュレーションはグラフィックなしで動き、実時間よりずっと速く、私たちが求めるだけ回数、AI同士を戦わせます。固定の乱数シードを使うので、興味深い試合は正確に再現できます。

審判

最初の大きな作業は、ゲームの3つの側面、すなわちルール、バランス、インターフェースを別々にレビューするところから始まりました。その後に登場したのが、私たちが「審判」と呼ぶ工程です。指摘を互いに比べて何を採用するかを決め、すべての変更は、新しいAI同士の試合の結果に耐えて初めて残るようにしています。

バランスのレビューでは約1,000試合をシミュレーションし、意外な結果が出ました。城はほとんど影響していなかったのです。城が90%を切ると、中央値0.4分で崩れ去りました。HPを増やしても攻撃力を2倍にしても、計測できる変化はありませんでした。試合は、部隊の上限に達した両軍による巨大な一つの戦いで決まっていました。経済が速すぎたのです。建設エリアは18分ごろに埋まり、2万2,000の木材が使われないまま残り、全ゴールドのうち31%を報酬が占めていました。

修正は単一の数値ではなく、パッケージとして行いました。最初の建物の値段を上げ、報酬を価値の60%に減らし、部隊の上限を110から90に下げました。攻城兵器の悪用も見つかりました。攻城兵器の建物に頼ると75%の確率で勝てたのです。出現間隔を長くすると、勝率は60%まで下がりました。また、審判はAIへの変更案を2つテストした後に却下しました。そのうちの1つは、ある陣営が17回の城の勝利のうち16回を独占するというものでした。

終わらない試合

次に、反対の問題に直面しました。すべての陣営の組み合わせを、デフォルト設定で10回ずつ戦わせたのです。合計1,050試合です。そのうち21%の試合では、10分以上まったく進展のない時間帯がありました。城へのダメージも、永続的に失われる建物もなく、前線は行き詰まっていました。その間も両軍は部隊を生産し続け、戦い続けていました。そうした典型的な時間帯では547体の部隊が倒れました。全体では、18%の試合が30分の制限時間に達しました。制限時間をなくすと、3.8%は2時間たっても同点のままでした。ある試合では、114分間まったく進展がありませんでした。

何かを変える前に、3,880試合を使って原因を突き止めました。3つの原因が際立っていました。

  • 壁となる部隊の上限。 両軍が90で止まってしまうと、余分なゴールドはもはや圧力に変わりません。戦場に150体を超える部隊が出た試合は、73%の確率で膠着状態になりました。
  • 自陣での範囲ダメージ。 AIは範囲魔法の建物を城の後ろに置くため、それが自陣側の戦場だけをカバーしてしまいます。彼らが倒す部隊の99%は、術者側で死んでいました。前に出る側は、自分の傘の下から出て、敵の傘の下へ入ってしまうのです。
  • 膠着を破れないAI。 多くの陣営で、AIは攻城兵器のための枠だと思い込んだ場所に、防御用の魔法建物を積み重ねていました。

また、いくつかの原因は除外しました。経路探索(部隊がはまる割合は2%未満)、狭い地形(チョークポイントのテストマップが最も決定的でした)、回復、そして城のHPです。

続いて、同点決着の判定にかけました。制限時間に達した試合を、制限なしで最後まで再生したのです。現在のルールが最終的な勝者を当てたのは55%でした。収入だけでは44%と、コイン投げより悪い結果でした。破壊された建物を再建すると再び収入が増えるため、殴られている側のほうがたいてい多く稼いでいたのです。保持している救出は、決着がついた場合の76%で正しい勝者を示しました。救出、次に建物の破壊数の差、次に前線の位置、という順番で判定すると、68%の確率で正しい結果になりました。

証拠、原因、選択肢

これが私たちの規律です。まず証拠、次に原因、そして各選択肢を一つずつ検討します。逆転の可能性は残るか。正当な防御を罰していないか。陣営の個性を消していないか。そこまで確認して初めて数値に手を付けます。そしてその手つきは慎重です。AIが建物を選ぶ仕組みを一から書き直したところ、かえって状況は悪化しました。既存のロジックを1行だけ変えたところ、制限時間に達する試合の割合が18.1%から11.0%に下がり、陣営間のバランスは崩れませんでした。

この文章を書いている時点では、膠着状態を解消するための修正はどれもまだゲームに入っていません。計測は終わり、選択肢は並んでおり、次の実験も定義されています。バランス調整に終わりはありませんが、少なくとも、どこを見ればいいかはわかっています。

— Castle Arenaチーム